人間だけで生活している分にはノミが寄生し繁殖することはまずありません(ヒトノミは存在するがほとんどみない)。動物とくに犬猫と生活をともにすると動物にノミが寄生・吸血し室内で繁殖し、場合によっては人間まで吸血されることがあります。また犬猫に寄生するノミは猫由来のネコノミがほとんどと思っていいでしょう。外の環境(土壌、散歩中の他の動物との接触、動物の美容院・ホテル・ドッグランなど)から持ち込む場合や他の動物が室内に持ち込む場合(新しい動物を飼う、他の動物が遊びに来るなど)があろうかと思います。一匹のノミが寄生すると生涯で何十個もの卵を産みねずみ算式に異常発生する可能性がでてきます。室内では特に絨毯等の掃除が行き届かない場所では繁殖が急速に進み注意が必要です。最近は気密性の住宅がほとんどで暖房が調っていますので冬場であってもノミは繁殖します。動物の被害としてノミが寄生することによる皮膚のかゆみや皮膚炎はもちろんですが、ノミの唾液にアレルギー反応を示す重度のノミアレルギー性皮膚炎を発症することがあります。またノミの成虫を食べてしまうことにより瓜実条虫が腸内に寄生したり、猫ヘモバルトネラ症の病原体リケッチアが赤血球内に寄生し重度の貧血・黄疸に陥ったりします。また人獣共通感染症の猫ひっかき病の病原体リケッチアをノミが媒介して猫が保菌し、人に感染したりします。また室内で異常繁殖すると人間も吸血され水疱ができるほどの皮膚炎をおこします。動物病院専用のノミ予防駆除剤で予防駆虫することが大切です。
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