犬の呼吸器の病気
投稿日 : 2016年8月16日 |
カテゴリー :
動物病院,
病気
- 鼻炎
原因
歯根膿瘍:上顎の歯根が化膿し、鼻腔へ化膿炎症が波及する。
真菌性:通常若い犬で起こり、カビが原因である。
鼻腔内腫瘍:中年齢で多い。扁平上皮癌、線維肉腫、軟骨肉腫など。
アレルギー性:特定のアレルゲンが鼻炎を起こす。
治療
それぞれの原因に則して治療、鼻腔内腫瘍の場合は治療が非常に困難になる。
- 喉頭の病気
喉頭は気管の入り口で、食物が気管に入らないように蓋(ふた)をする構造になっている。
短頭犬種(パグ・ブルドッグ系の犬種)では喉頭がつぶれて呼吸困難になる場合が多い。
先天性または後天性に喉頭麻痺が起こる。外科手術、腫瘍、神経病、重症筋無力症、甲状腺機能低下症などでみられる。専門的な病院で手術が必要な場合もある。
- 気管と気管支の病気
気管炎:犬で多いものはボルデテーラ菌と種々のウイルス感染が原因のいわゆるケンネルコフと呼ばれるものである。
気管虚脱:トイ犬種での気管が扁平につぶれて、呼吸が困難になる病気である。
気管形成不全:特に短頭犬種で起こる。この種の気管は他種の気管より径が小さいため、運動や興奮でゼーゼー言ったり、呼吸が苦しくなる。
周囲からの気管圧迫:肺門リンパ節の腫大、僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)、腫瘍など。
慢性気管支炎:再発性注意、喘息(アレルギー)、感染性などが考えられる。
- 肺の病気
肺炎:肺全体の炎症が激しくなったのもの、細菌性が一番多い。
肺水腫:心臓が悪くなる場合(特に左心系)、肺の肺胞内にも水が溜まる。急激に悪化し、すぐに治療を要する。
肺の腫瘍:多いのが転移性の肺腫瘍である。