• 外耳炎と中耳炎
    直接的な原因として細菌,真菌,寄生虫(耳疥癬),異物があります 。耳をかゆがったり、痛いために触られることを嫌がります。起こりやすい誘因としてアトピーや食物アレルギーなどが挙げられます。
  • 耳血腫
    耳介の皮膚の下に血液が溜まり、耳が腫れ上がります。ケンカや外耳炎で耳を引っ掻いたりして耳の皮膚と軟骨の間に出血がおこり血液が溜まります。吸引、手術、薬などで治療します。
  • 耳の癌
    耳介の扁平上皮癌:耳介の特に先端部が欠けてただれや皮膚炎の様に見えます。治りが悪く先端が欠けます。白色系の毛色の外に出る猫に頻発します。おかしかったら早期の検査を受け手ください。
    耳垢腺腫瘍:耳垢を分泌する細胞が腫瘍化するものです。良性の腺腫と悪性の腺癌があります。耳道奥に発生すると検査治療が困難な場合があります。やはり早期発見が決め手です。
    炎症性ポリープ:腫瘍ではありませんが、慢性炎症が原因でキノコのように生えてきます。見た目に腫瘍と間違えやすいため、切除後検査も実施します。
  • 猫の特発性前庭症候群
    耳の奥に前庭という場所があります。外耳炎や脳に異常がないのに眼振が起こり、目が回り旨く歩けなくなったり、頚が曲がったり、倒れて回転したり症状は様々です。原因不明です。
  • 耳のダニ
    猫で最も多い外耳炎の原因です。ミミヒゼンダニの寄生にて、激しい耳の痒み、頭を振る、黒い耳垢等が特徴です。多頭飼育では前頭感染が考えられます。初期の場合は簡単に治療できます。慢性経過で重度に感染していて二次的に中耳炎など併発していると治療が長引きます。